『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』レビュー

ゲームの概要

『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』は、スクウェア・エニックスが開発・発売したRPGゲームである。プレイヤーは、イヴァリースという架空世界で主人公のヴァンたちと共に冒険をすることになる。戦闘システムは、FFシリーズで初めてリアルタイムバトルを採用しており、戦闘中に自動的に戦闘行動を行う「ゲンブレイク」システムが採用されている。

ストーリー

物語は、アルカディア帝国の侵略によってヴァンの故郷であるダルマスカ王国が滅ぼされたことから始まる。ヴァンは、仲間たちと共にアルカディア帝国の野望を阻止するため、世界を旅することになる。物語は、政治的な陰謀や仲間たちの葛藤、人間と神々の関係など、様々な要素が巧みに絡み合った映画的なストーリー展開となっている。

グラフィック

本作は、ゲーム開発会社スクウェア・エニックスの得意とする映画的な美麗グラフィックが特徴的である。繊細なテクスチャーや精密なディテールがあり、特に背景や街並みの描写は素晴らしい。また、キャラクターデザインも魅力的で、手に取って見ると質感が感じられるような鎧や衣装などの仕上がりは見事である。

サウンド

サウンドトラックは前作の『ファイナルファンタジーXI』に引き続き、シリーズを支える作曲家の植松伸夫氏が手掛けている。楽曲は、ゲーム世界観にマッチした美しいクラシック音楽から迫力満点の戦闘曲まで、幅広いジャンルが揃っている。また、キャラクターたちのセリフやアイテムの効果音なども、十分なクオリティがある。

ゲームプレイ

本作は、拠点や町を中心に構成されたオープンワールドで展開される。フィールド上では、ランダムエンカウント制度が無くなり、敵が存在するエリアでは自由に戦闘を選択することができる。戦闘システムは操作キャラ以外は自動で行動する「ゲンブレイク」システムであり、戦闘がリアルタイムで進行するため、戦闘の速度には熟練度や敵との戦い方により変化する要素がある。ジョブシステムも導入されており、自分が操作するキャラクターには、複数のジョブから特定のものを選ぶことができる。

まとめ

『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』は、美しいグラフィックや幅広いジャンルのサウンドトラック、深みのあるストーリー展開など、FFシリーズファンにはたまらない面白さがある。戦闘のリアルタイムバトルとジョブシステムの導入は、新しい試みでもあり、熱中度は高くなること間違いなしである。