『NieR：Automata』レビュー

はじめに

『NieR：Automata』は2017年に発売されたアクションRPGです。プラチナゲームズが開発を担当し、世界観やキャラクターデザインには『ドラゴンガード』や『NieR Replicant』の田中久仁彦氏が関わっています。本記事では、その魅力や特徴、評価などをゲーム内容を中心に紹介します。

ストーリーと世界観

本作の舞台は、遠い未来の地球です。地球は謎の存在「バイオメカ」に侵略され、人類は月の裏側に避難しています。この絶望的な環境下で、プレイヤーは人型アンドロイドの「2B」と、「9S」という2機のアンドロイドを操作します。彼らは地球に残ったバイオメカを倒し、人類復興の糸口を探るために行動します。

物語は、その第一部から第三部にかけて、緻密に作られたストーリー展開が繰り広げられます。戦闘シーンやイベントシーンなど、様々な要素が織り込まれたドラマチックなストーリーは、最後まで注目を惹きます。

グラフィックと音楽

本作のグラフィックは、広大なロケーションとプレイヤーとバイオメカの華麗なアクションを美しく表現しています。機械化された過酷な環境を、それぞれのエリアごとに独特な雰囲気で表現しているため、プレイヤーは没入感を深めることができます。

音楽は、MONACA（元supercell）が担当しています。ゲームの進行に合わせて、アクションシーンから静かな情景まで、シチュエーションにマッチした豊かな音楽が用意されています。特に、一部のシーンの音楽は激しい展開に重なり、プレイヤーの心を揺さぶります。

ゲーム性と操作感

本作のバトルシステムは、剣や射撃、近接攻撃といった多彩なアクションが可能です。コンボを繋いでダメージを与えていく痛快さも、その美しさも魅力です。また、ジャンプ操作やシューティングが組み合わされたアクションは、プレイヤーを飽きさせません。

プレイヤーキャラクターだけでなく、仲間キャラクターのサポートも重要です。特殊な攻撃や回復、補助など、多彩な役割を果たし、プレイヤーをサポートしてくれます。

操作感に関しては、アクションゲームにおいて必要な敏捷性を保ちつつ、操作系統がシンプルで分かりやすいため、初心者でもスムーズにプレイできます。

評価

『NieR：Automata』は、美しいグラフィック、華麗なアクション、深みのある物語など、多数の要素を持ち合わせた傑作アクションRPGです。これまでの作品で成功した要素を踏襲しつつ、緻密に作り込まれた新たな世界観やバトルシステムが加わり、更なる進化を遂げた作品といえます。プレイ時間は20時間以上に及ぶ大作ですが、一度プレイを始めると、その魅力に引き込まれて、やめられなくなってしまうことでしょう。