ゲームレビュー：アサシンクリード・バルハラ

概要

『アサシンクリード・バルハラ』（Assassin’s Creed Valhalla）は、2020年に発売されたアクションRPGゲームである。開発元はUbisoft Montreal。舞台はバイキング時代のイギリスで、主人公はノルウェーのバイキング、エイヴォル。プレイヤーはエイヴォルを操作し、イギリスの勢力と戦いつつ、拠点を拡大していく。

ゲームプレイ

本作はオープンワールドで、プレイヤーは広大なマップ上を自由に移動することができる。拠点を拡大していくためには、主人公が指導する部下たちを使って、周辺の勢力を征服しなければならない。征服には、戦闘や交渉、さらには政治的な手腕が必要となる。

戦闘は、オープンワールドゲームの中でも特に過激で、グロテスクな表現も多く含まれる。それでも、アクションゲームとしての面白さはしっかりと保たれており、新しい武器やアビリティを獲得するためには、戦闘に積極的に参加する必要がある。

また、本作には「アニムス」と呼ばれる架空の技術が登場する。これによって、主人公の祖先たちが記録された記憶をプレイヤーは再現することができる。これは、過去作にも登場する要素であり、シリーズのファンにはおなじみのものとなっている。

グラフィックと音楽

本作のグラフィックは非常に美しく、広大なマップを自由に探索するだけでも楽しい。また、シリーズおなじみの「三角頭」「不自然なアニメーション」といった過去作の問題は改善されており、快適なプレイ体験を提供してくれる。

音楽は、バイキングをイメージした力強い楽曲が印象的である。また、効果音も非常にリアルで、戦闘に臨場感を与えてくれる。

評価

本作は、シリーズ特有の設定やストーリー、戦闘などが素晴らしい仕上がりとなっている。前作『アサシンクリード・オデッセイ』と比較しても、一層過激な戦闘表現や、より詳細な世界観の描写、より深化したバイキング文化の表現など、非常に満足できる内容である。ただし、オープンワールドゲーム独特のメリハリのない展開がやや気になるという声もある。

総合的に見ると、『アサシンクリード・バルハラ』は、シリーズファンはもちろん、オープンワールドゲームのファンにもおすすめできる良作であると言える。