『ドラゴンクエストXI　過ぎ去りし時を求めて S』のレビュー

概要

『ドラゴンクエストXI　過ぎ去りし時を求めて S』は、Square Enixより発売されたRPGです。主人公は時の荒廃を止め、かつて栄華を誇った王国を再興するために、仲間たちと冒険を繰り広げます。本作は、主人公の出生や人生の過程を描く物語が展開する前半と、冒険のクライマックスを迎える後半で構成されています。

グラフィック、音楽

グラフィックは美麗かつ多彩で、広大なフィールドや迫力満点のボスバトルなどを堪能することができます。また、登場キャラクターたちの表情豊かなアニメーションや、細やかな演出が、ストーリーを盛り上げます。音楽は、シリーズを代表する作曲家すぎやまこういち氏による書き下ろしで、どの楽曲も心地よく、章ごとに変化するオーケストラとストリングスが、冒険を盛り上げます。

ストーリー

前半は、主人公が10年に1度開催される”聖なる儀式”に参加した夜に、世界を滅ぼす者・モルドレドによって、祝福されていた聖なる騎士団が壊滅し、主人公がモルドレドに狙われる物語です。主人公は、仲間たちとともに、世界を救うための冒険に出ます。後半は、物語の伏線が繋がり、壮大なラストバトルを迎えます。

ゲームシステム

本作は、基本的には従来のドラゴンクエストシリーズと同様のターン制コマンドバトルを採用しています。変化球として、以前にはなかった「パーティーに指示するだけ」の「アイテムなし自動戦闘モード」が可能となりました。また、前作『ドラゴンクエストX』で導入されたオンライン要素、様々なジョブを楽しめるアロマリング、キャラクターの強化ができる真の秘石など、新要素が多数追加されました。

評価

本作は、シリーズを知らない人でも楽しめるように、従来のドラゴンクエストシリーズの良さが余すところなく詰め込まれています。物語も構成がしっかりしており、登場人物たちのエピソードも丁寧に描かれています。ゲームシステムにも変化球があるため、一度面倒に感じたバトルも手軽に楽しむことができます。加えて、前半と後半で分かれているストーリー展開なため、プレイ時間が長い分、飽きずに遊べます。他のシリーズからもおなじみの仕上がりとなっているため、ファンも多数購入しています。本格的なRPGを楽しめる作品として、オススメできます。