『The Witcher 3: Wild Hunt』レビュー

概要

『The Witcher 3: Wild Hunt』は、プロジェクトCD REDが開発したアクションRPGで、シリーズ3作目となる。オープンワールドで、中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台に、魔法や剣を使って戦う主人公ジェラルトとなり、民衆や政治勢力との絡みを描いたストーリーが特徴である。

ストーリー

主人公のジェラルトは、自分を生み出した魔術師たちからの要請を受け、難事件を解決するために各地を旅する。しかし、やがて彼自身の運命にも繋がる陰謀が明らかになり、ジェラルトは妻であるイェネファーを探す旅にも出ることになる。全編を通して、民衆に対する倫理観やキャラクターたちの複雑な過去、壮大なストーリー展開など、奥深い世界観が描かれている。

ゲームプレイ

オープンワールドでありながら、鋭利な描写や精密な操作が必要なアクションシーンなど様々な要素を持ち合わせている。特に戦闘シーンでは、遠距離攻撃や魔法、防具の破壊などが可能なインタラクティブなアクションを採用。物理演算エンジンを採用することで、リアルな銃声や破壊エフェクトが加わり、没入感も高い。また、時にマジカルな場面になるストーリー展開も要素の一つであり、緊張感や感動も味わえる。

グラフィック

プリレンダリングを使用しない完全な3D空間で描かれており、自然や人物、建物などが美しく描かれている。特に近景描写や戦闘中の表情などは、リアリティがあり、感情が伝わってくる。また、昼夜の変化や天候の変化、曇りや日差しなどもリアルに表現されている。ただし、グラフィックの美しさに対するパソコンのスペックは要求されるため、スペック不足の場合、描写が崩れたり、フレームレートが下がる可能性がある。

音楽

楽曲は主にヨーロッパを中心とした民族音楽が使用されている。古楽器や声楽、ストリングスなどを組み合わせ、物語の世界観に合わせた内容となっている。また、戦闘時や重要なシーンでは、劇的な音楽が流れ、臨場感を高める演出もある。

評価

『The Witcher 3: Wild Hunt』は、オープンワールドRPGの新しい形を築きあげた作品であり、一歩も引かないストーリー展開、精密な操作性、美麗なグラフィック、魅力的な音楽が融合している。ただし、PCスペックが要求されるため、数あるオープンワールドRPGの中でもハードルが高い部分もある。しかし、本作に没頭すれば、ジェラルトが歩く世界に魅了され、プレイヤー自身も冒険に出かけたくなるような気持ちになるだろう。