『モンスターハンターライズ』レビュー

ストーリー

本作のストーリーは、プレイヤーが住む村が謎の災害に見舞われ、それに関わるとされる「カムラの神」と呼ばれる存在を追い求める旅をするものとなっている。ストーリーは進んでいくにつれて徐々に明らかになっていくのが特徴で、プレイヤー自身が世界観を探索していくような体験を楽しめる。

ゲームシステム

本作は、広大なフィールドでモンスターを狩る「ハンティングアクション」ゲームである。プレイヤーは、村で受けられるクエストに挑戦しながら、素材を集めたり装備を強化したりしながら、強力なモンスターを狩ることが目的となる。

本作では、新たな要素として「緊急回避」という動作が追加された。これにより、敵の攻撃をかわしながらコンボを決めるなど、よりスリリングなバトルを楽しむことができるようになっている。

また、従来のシリーズ作品からは、狩猟エリアの移動の高速化や、搭乗型のキャラクター「ケツァルコアトル」の搭乗など、快適性の向上も図られている。

グラフィック/サウンド

本作のグラフィックは、Nintendo Switchのハードの性能を生かし、見応えのある美麗な映像が特徴である。また、モンスターたちはリアルに動き回り、戦闘シーンも臨場感あふれる演出となっている。

サウンド面では、従来のシリーズ作品同様、プレイヤーが狩猟エリアに入った際に鳴り響くBGMが壮大であり、緊張感を高めてくれる。また、モンスターごとに独自の音響も作りこまれており、ユニークな鳴き声で存在感を示している。

評価

本作は、従来のシリーズ作品と同様のハンティングアクションゲームであるが、新たな要素が多数追加され、シリーズファンはもちろん、初めてプレイする人にも楽しめる内容になっている。特に、緊急回避などの動作は、バトルのスリルを高めるだけでなく、新たな戦術を生み出すこともできるため、戦闘要素の幅を広げるうえでもメリットがある。

また、グラフィックやサウンド面でも高水準のクオリティを維持し、プレイヤーを物語に没入させる演出がされている点も良い。総合的に見て、本作は高い完成度を誇るゲームと言えるだろう。