レビュー：『The Last of Us Part II』

ストーリー

『The Last of Us Part II』は、パンデミックが起こり、感染症に侵された人々が翻弄される荒廃したアメリカを舞台に、主人公エリーがステージ5の感染症に抱える苦悩と、仲間であるダイナとの壮絶な戦いを描いた物語です。

前作の舞台から数年後に設定され、物語はエリーが成長した姿となって始まります。彼女は、ジョエルと共に生き延び、救世主となったことで、少なからず自信を持っています。しかし、ある日、ダイナが暴力に巻き込まれたことをきっかけに、エリーは復讐を誓います。そして、オレゴン州の渓谷地帯からシアトル市内へと向かうことになります。

グラフィック

ゲームのグラフィックは、絶えず進化していますが、この『The Last of Us Part II』は、次世代に移行する前に最高峰の表現力を見せつけています。表現力の高さはもちろん、細部まで緻密に設定された背景やライティング、空気感など、満足度が高いです。

また、戦闘シーンなど、アクションをよりリアルにさせるため、衝突音や呼吸音、怯えの演出など、臨場感を高める効果音にも力が入っています。

ゲームプレイ

ゲームのプレイスタイルは、前作と同様、サバイバルホラーアクションです。感染する敵を倒しながら進んでいくようなゲームであります。しかし、前作以上に自由度が高くなっています。

例えば、シナリオの競合やキャラクターの運命は一定ではありません。プレイヤーは、自分自身で物語を作り出すことができます。また、武器による攻撃方法や、ステルスを意識した攻撃方法など、プレイヤーの戦略と好みに応じて繰り出すことができます。

総評

『The Last of Us Part II』は、オーディオとトレーラーで、高い期待を持たせてきました。実際にプレイしてみると、それを裏切らない高水準のゲームであることが分かります。また、物語には、自分自身と向き合う大切なメッセージが込められています。

絶望的で陰惨なシーンが多いため、繰り返しプレイする気にならないかもしれません。しかし、この感染症という共通の敵と戦い、愛を求める人々が織り成す“かけがえのない瞬間”を過ごすことになるでしょう。