『Final Fantasy VII Remake』レビュー

はじめに

「Final Fantasy VII」は、1997年にスクウェア（現スクウェア・エニックス）から発売され、多くのRPGファンから絶大な支持を受けた名作です。2020年4月、レトロファンたちが注目するリメイク版『Final Fantasy VII Remake』が発売されました。

本作のストーリーは、オリジナル作品の第1章に当たる内容が収録されています。鉄道の爆破事件をきっかけに、元ソルジャーであるクラウドやエコテロ組織「アバランチ」のメンバーたちが、メガコーポレーション「シンラ」による星の滅亡を阻止するため、戦いを繰り広げます。

オリジナル作品のストーリーを忠実に再現しつつも、新たな要素や設定が加えられており、より深みのあるドラマを体験できます。

「Final Fantasy VII Remake」は、PS4の最新技術を駆使して制作された、圧倒的な美しさを誇る作品です。ビルの街並みや、キャラクターの表情、髪の質感など、細部までこだわりが感じられます。

また、オリジナル作品の2D画面のイメージもしっかりと受け継がれており、新旧のファンを幅広く楽しめる仕上がりになっています。

バトルシステムは、オリジナルのコマンド選択式から、リアルタイムアクションバトルに変更されています。それぞれのキャラクターに専用のスキルが設定されており、どのキャラクターも魅力的なアクションを見せてくれます。

装備品やアビリティなども多彩に用意されており、育成要素も充実しています。また、オリジナル作品にプラスアルファされたサブストーリーが盛り込まれており、達成感も得られます。

本作は、オリジナル作品から23年も経過した今でも、語り継がれる名作です。今回のリメイク版でも、ストーリーやキャラクター、BGMなど、オリジナルを大切にしつつも、新しい要素が盛り込まれ、さらに深く楽しめる仕上がりになっています。

特にグラフィックは圧巻で、ストーリーが展開する世界観を背景に、より一層深みのあるストーリー体験ができます。バトルシステムもオリジナル作品と一線を画し、新しい魅力がプラスされた、評価に値する作品です。