「Persona 5」レビュー:美しく、奥深いRPGの傑作

はじめに

「Persona 5」は、アトラスから2016年に発売されたRPG。主人公は不正を働いた者たちに正義の裁きを下す怪盗団「ファントム・シーフ」を率いて、壮大なストーリーや個性豊かなキャラクター達との出会いを通じて成長していく。

グラフィック・音楽

本作の最大の魅力は、デザイン性の高いキャラクターや世界観を生き生きと描写するグラフィックだ。都会の街並みやダンジョン内の奇妙な世界も美しく、独自性の高い雰囲気を醸し出している。また、華麗なアクションや必殺技の演出も見応えがある。

音楽面も特筆すべき点が多い。ジャズやロックなど様々な音楽ジャンルを取り入れた広範なサウンドトラック。本作のテーマソングとして採用されたLyn Inaizumiさんの「Wake Up, Get Up, Get Out There」は、アンセム的な存在で、プレイを盛り上げる。

ストーリー

本作のストーリーは、派手な箔をつけるだけの演出ではなく、深い内省と哲学的なメッセージを盛り込んでいる。主に性善説に基づいた内容がテーマであり、怒りや不正に苦しむ社会に、善意や正義を取り戻す様を描く。怒りの感情自体は否定しないが、それが生み出す行動に問題を提起し、主人公たちの成長過程も含めて描かれている。

キャラクターのデザインにも物語性が込められており、それぞれが持つ秘めた思いや個性に触れることができる。会話イベントやストーリーの進捗に応じて、彼らの心情や行動も変動する。これにより、プレイヤーはキャラクターたちの内面にも注目することができ、彼らとの共感も深められる。

ゲーム性・システム

「Persona 5」は、JRPGとしての基本的なシステムを踏襲している。敵と接触すると、バトルに突入し、コマンドを選択して攻撃するというシンプルな操作感。しかし、キャラクターの覚醒やペルソナの獲得には、様々な要素が加わる。日中には学校やアルバイトに行ってスキルを上げたり、夜にはダンジョン内で怪盗行為に出たりする。このような日常的な活動も、キャラクターたちが成長し、ストーリーに重要な役割を担うこともある。

また、「社交シミュレーション」という要素もある。主人公は友達を作ったり、影響力を広めたりしながら、物語を進める。どのキャラクターとどのようにコミュニケーションをとるかによって、結果が変わることもある。

最後に

「Persona 5」は、信頼できるJRPGファンでも最も素晴らしいRPGの一つだ。個性的なキャラクターや華麗なグラフィック、豊富な音楽、深いストーリーなど、数多くの要素が見事に調和している。それぞれが持つメッセージを受け取り、主人公と一緒に成長していく過程が、本作の功績の一つだ。RPG好きなら必ずプレイするべき作品。


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