『The Last of Us Part II』レビュー

序論

『The Last of Us Part II』は、PlayStation 4用のアクションアドベンチャーゲームである。シリーズ初作品である『The Last of Us』の続編であり、2013年に発売された前作が高い評価を得たことから、本作品には高い期待が寄せられていた。

ストーリー

本作のストーリーは、前作の主人公であるジョエルとエリーの物語を継続する形で展開する。エリーは、前作の終盤で「感染者」の持つ恐ろしい力に抗する「免疫」を持っていることが判明し、その特別な能力が新たな問題を引き起こすことになる。時を同じくして、ジョエルは過去の選択による結果に対して罪の意識を持ち、自分自身と周りの人々への嫌悪感を抱えながら生きている。一方で、エリーは自分が死ぬ前にやりたいことをやりすぎたいと願い、過去の傷を引きずりながらも新たな旅を始める。そして、2人がそれぞれ出会い、別れ、そして再会する中で、物語は進んでいく。

ゲームプレイ

本作は、前作と同様にアドベンチャー要素とサバイバル要素が融合したシステムを採用している。プレイヤーは、エリーを操作して、荒廃した都市や森林を探索し、敵を倒しながら同行するキャラクターたちと共に生き残るために資源を集めなければならない。

前作では、プレイヤーはジョエルとエリーの二人を操作することができたが、本作ではエリー一人を操作することになる。また、本作には新たに「見せかけ殺し」や「背後殺し」といった新しいステルス要素が取り入れられ、よりリアルな戦闘を楽しむことができる。ただし、ゲームの難易度は高めで、特に最後のサバイバルモードは、死に戻り不可の極限の挑戦となっている。

評価

本作は、前作『The Last of Us』の続編という位置付けでリリースされたが、単なる「続編」として語るのは不適切である。本作は、プレイヤーに強い思考を必要とするストーリー、高度なゲームプレイ、そして美しくリアルなグラフィックスを提供しており、ストーリー中に出てくるキャラクターたちの感情がもたらす強い共感とともに、現代のアクションアドベンチャーゲームの新しい基準を設定する作品となっている。

結論

『The Last of Us Part II』は、PlayStation 4用ゲームのなかでも、最高峰といえる作品となっている。没入感のあるストーリー、遊び心に富んだゲームプレイ、素晴らしいグラフィックスがひとつになった傑作である。ゲーム好きならば必見の作品である。