『デスストランディング』レビュー

ストーリー

本作は、『メタルギアソリッド』の生みの親である小島秀夫氏が手がけたアクションゲームだ。 ゲームの舞台は、荒廃した未来のアメリカ。 プレイヤーはサム・ポーターブリッジズ役を演じ、孤独な旅をしながら、広大なアメリカを繋げるために様々な場所へ荷物を運んでいく。 一見単純なストーリーだが、運んだ荷物や周囲の環境と相互作用しながら、プレイヤー自身の感情や思考を揺さぶる深いストーリーが展開される。

ゲームプレイ

荷物を運ぶためには、多彩なアクションが必要となる。 移動手段も多数用意されており、自転車やバイク、車、さらには移動式シェルターなど、一つ一つの移動手段に細かな違いがあり、中には特定の地形を走り抜けることのできる「BBポッド」など、意外な使い方もある。 また、荷物の中には危険な物質を含んでおり、正しく運ばなければ爆発してしまうこともあるため、慎重な操作が求められる。

グラフィックス

本作は、デシマルポイントで表現された独特の世界観が特徴的だ。 美しい風景や逆に心を痛めさせるような光景、時には恐ろしい怪物たちなど、様々な視覚的な要素が絶妙に配合されている。 大地の起伏や霧、降水量など、細かな地形データを元に作られた精密で美しいグラフィックスは見る者を感動させるだろう。

音楽

音楽も本作の大きな魅力の一つだ。 前衛的な音楽家たちが参加した曲は、激しい場面や静かなシーンでも効果的に使われ、プレイヤーをさらに深い世界観へと誘う。

総評

小島氏ならではの奇抜で、斬新なアプローチが本作にも色濃く現れている。 ストーリーを進めながらプレイヤーが感じる孤独感や、共感することで謎やストーリーに自然に引き込まれる。何度も死に、苦戦しながらも達成感を味わいながらストーリーを進めていく面白さは、ゲーム進行中でも生まれてくる。美しいグラフィックスと、臨場感あふれるサウンドはプレイヤーを陶酔させてしまう。ゲームとしては偏りがあるが、小島氏の真髄がある作品であり、ここまでスケールの大きな作品は、他に類を見ないだろう。


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